9月21日(月)今年初となる無料健康相談会を診療所で実施し、10名様にご利用いただきました。県民健康調査の学校での甲状腺健診も新型コロナ感染対策上、中断を余儀なくされていることから、高校生のお子さんを伴ったご家族の利用が特色でした。
伊達郡川俣町、福島市飯野町にお住いの方々を対象に17名の方々にご利用いただきました。
川俣町の県民健康調査・甲状腺エコー検査の実施場所は、学校ではなく、冬休みや夏休みを利用した地元医療機関での平日健診のため、これまで受診機会をなかなか作れないままでいた方や、当時20代前半で検査対象外だが気になっていたという方々、慢性疾患に関する医療相談も併せて大好評をいただきました。
福島市青少年会館において、福島市郊外の南地区を中心に甲状腺エコー検査と健康相談のご案内をしました。
反響は大きく30名を超える方々の受診希望、問い合わせがございました。 この日は12名に絞らせていただき、残りの方々には診療所に来院いただき無料で健診・相談にのることとしました。
県内外から220人の方々がご参集くださいました。
第1部のシンポジスト各位の講演、休息を挟んだ第2部のIPPNWドイツ支部のアレックス・ローゼン医師が寄せてくださったビデオメッセージ上映、参加者とパネリスト間の真剣な意見交換・質問への回答など、「事故から8年、福島の現実と課題」を主題とする3時間半に及ぶ長丁場があっという間のシンポジウムでした。
<テーマ>
事故より8年
福島の現実と課題
と き: 2019年3月10日(日)
午後1時半より
ところ: コラッセふくしま
多目的ホール (4階)
写真:第2回被曝・医療福島シンポジウム
託児室は 和室1(3階)
駐車場は近隣のPをご利用ください
<講師のご紹介>
●矢ケ崎 克馬 氏
ICRP(国際放射線防護委員会)を
科学の目で批判する
琉球大学名誉教授
物性物理学
認定原爆症集団訴訟で証言
著書『地震と原発 今からの危機』
『内部被曝』
『隠された被曝』
●渡辺 瑞也 氏
被災当事者にとっての東電原発事故
~健康被害と損害賠償問題を中心に~
医療法人 小高赤坂病院 理事長・院長
著書『核惨事』
●キム イクチュン 氏
ムン・ジェイン政権下の原発政策について
韓国・東国大学医学部教授
前原子力委員会委員
反核医師の会運営委員
●呼びかけ人
布施 幸彦 ふくしま共同診療所 院長
杉井 吉彦 本町クリニック 院長
平岩 章好 ふくしま共同診療所 医師
湊 明 ふくしま共同診療所 医師
深谷 邦男 本町クリニック 理事
<参加費>
医師 2000円
一般 1000円
大学生・医学生 500円
高校生以下は 無料 です。
2月12日は、あいにくの大雪となり福島市から高速道路を使った移動は大変緊張しました。
午前10時から郡山市中央公民館の第1講義室において実施した「甲状腺エコー検査」には、11名の方々にご利用いただきました。
前日に開催された「福島保養交流会」に参加された親子2組、地元からは下記チラシで企画を知った方々にご利用いただきました。
午後2時からの「報告会」には、15名の方々が足を運んでくださいました。午前の部の方々とはすっかり入れ替わり、福島市からも駆けつけていただきました。
院長・布施より「3・11反原発福島行動’18」が重要な位置をしめつつあることを最後に提起させていただきました。
11月23日、動労水戸平支部事務所に於いて13時から甲状腺エコー検査を中心とする健康相談を実施しました。
9月23日の健康相談会が応募者多数の為、この日に切り替えていただいた方々6名にご参加頂きました。
今回は、「被曝労働拒否」を貫き、「JR常磐線延伸反対」の先頭で闘いぬく動労水戸平支部のご厚意で、その組合事務所に会場を開設することができました。また、いわき合同ユニオン労組の方々には設置から撤去までお力添えをいただきスムーズに進行することができました。心より感謝申し上げます。
2017.11.4 国際連帯集会での報告
全世界から11.4労働者国際連帯集会に参加された皆様、ご苦労様です。
私は、ふくしま共同診療所院長の布施幸彦(ふせさちひこ)です。
2011年3月11日に起こった福島第一原発事故の地、福島県で診療を行っています。
福島原発事故は三つの原子炉のメルトダウンです。スリーマイル、チェルノブリを超える歴史上最大の原発事故です。今すぐ原発なくせ!は、当該である日本の労働者人民の責務であると共に、全世界人民の共同の闘いです。
●<設立の経緯>
最初に当院の設立された経緯から述べます。
原発事故後、日本政府と福島県行政と権威主義的医療界は「放射能の心配はいらない」という宣伝に躍起となり、今日に至っております。そうした圧力のもとで、住民が放射能汚染による健康被害を心配し医療機関に掛かっても「放射能の心配はいらない」と診療を拒否する事態が全県各地でおこりました。福島では放射能による健康被害を相談できる医療機関は皆無に近かったのです。そこで、放射能汚染による健康被害を心配する福島の住民と全国の医師有志で、「内部被曝・低線量被曝」は危険であるという医療機関を創ろうと、全国・全世界に募金を呼びかけたところ、日本の広範な人々が応じてくれました。それだけでなく、韓国、ドイツ、アメリカなど全世界からも基金が寄せられ、2012年12月1日に開院できました。だから、当診療所は、全世界の労働者の国際連帯の結晶です。最初に全世界の労働者の皆さまに感謝申し上げます。
●<診療方針>
当院は、「避難・保養・医療」という原則を掲げて診療を行っています。福島は放射能汚染地域で全員が避難すべきです。だから第一には避難です。しかし福島から避難できない多くの人がいます。その人たちは、放射能の影響のない地域に数日でも保養に行った方が放射能による健康被害を少なく出来ます。だから第二には保養です。今でも多くの人々が放射能汚染地域で生活しています。こうした住民の健康を守るために診療所は医療を提供します。だから3番目に医療です。
●<福島の今>
次に今、福島で問題となっていることについて述べます。
一番の問題は、小児甲状腺がんの多発です。
甲状腺がんないし疑いが191人、手術で152人ががんと確定しました。国連科学委員会、福島県、日本政府は「放射能の影響は考えにくい」と言っています。しかし、小児甲状腺がんの発生率は100万人に1人から2人です。福島県では3000人に1人の割合で発生しています。チェリノブイリ原発事故と同じように放射能によるものとしか考えられません。しかも現在、この小児甲状腺がんの健康調査を縮小解体しようとする政府の動きが、公然と開始されました。それは放射能被害の国際的隠蔽であり、許すべからざる犯罪行為です。
二番目の問題は、復興という名の被曝強制と棄民政策です。
日本政府は、何時再爆発を起こしてもおかしくない福島第一原発周辺の、年間20ミリシーベルトに及ぶ放射能高汚染地域に、住民を帰そうとしています。県外へ避難した人たちの住宅手当補助は今年3月に打ち切られました。東京電力は来年3月には仮設住宅に住む住民への精神的補償金を打ち切ります。お金を絶ち、経済的困窮に追い込んで帰還させ、被曝させようとしています。これは国による「復興―帰還」という名の棄民政策です。診療所は、帰らない闘いをしている福島県民と共に闘っていきます。
その他にも、小児甲状腺がんだけでなく、様々な健康被害が起こっていること、放射能汚染水を海洋投棄していること、原発労働者や多くの労働者が被曝下の労働を強制されていること、放射能汚染物質を土盛りの「中間貯蔵施設」に永久保存しようとしていること、など多くの問題があります。
●<5年間の活動報告とこれからの取組>
開院後の5年間の診療所の活動を報告します。
一つ目は、甲状腺エコー検査です。放射能による甲状腺がんが多発しているので、大人も含めて甲状腺エコー検査を延べ3,000人に行ってきました。
二つ目は、避難された住民の健康を守る活動です。津波や放射能汚染のために仮設住宅に避難された住民を対象に、仮設住宅を訪問して健康相談を行ってきました。
三つ目は、原発労働者や除染労働者の健康を守ることです。原発労働者が原発廃炉のために働いています。また県内の放射能汚染を除去する作業を行っている多くの労働者がいます。彼らの仕事は被曝労働ですが、彼らの働きなしには福島での生活は考えられません。彼らの健康を守って行くことも大事な診療所の仕事です。
四つ目は、全国で行っている講演会活動です。講演会活動は、全原発を廃炉にし、第二のフクシマを作らせないための重要な活動だと思っています。
私達は事故以来、全世界で反核を闘っている医師たちとの連携も行ってきました。また被曝医療シンポジウムを隔年に開催してきました。2015年以来は韓国の反核医師の会が参加して下さっています。また核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部からの連帯のメッセージを頂きました。今年1月18日には韓国の国会議員会館で行われた反核韓日国際シンポジウムで、私は招待され講演してきました。
五つ目は、県内外に住んでいる避難者への支援です。避難者を支援するために、福島県内だけでなく、全国で「被曝と帰還の強制反対署名」を行っています。今までに4万筆以上集めました。この署名運動は、福島からの反乱の狼煙です。
何故、政府が「福島原発事故はなかった」ことにしようとしているのか。安倍内閣は、安全保障法制(戦争法)、秘密保護法、共謀罪を制定し、また数々の疑獄を引きおこし国民の不信の声が爆発しました。それに対して、衆議院解散と総選挙を強行しました。戦争放棄を宣言した現憲法を改悪し、戦争が出来る軍事国家に日本を変えようとしています。現代の戦争は核戦争です。核兵器を持つには、原発(核技術)が絶対必要です。だから、現政府は「福島原発事故はなかった」とする攻撃を行っているのです。診療所は、今後も被曝による健康被害を告発し、事故の収束はこれからだ、全責任を国と東京電力は取れ、と声を上げて行きます。
診療所の闘いだけでは安倍は倒せません。日本にも民主労総のような闘う労働組合が必要です。11.5全国労働者総決起集会は、闘う労働組合再生の出発点です。韓国でパククネを打倒した民衆蜂起にならって、福島の反乱(いますぐ原発なくせ)で闘う労働組合を作り、東京オリンピックを返上し、憲法改悪・朝鮮戦争に向かう安倍を倒します。全世界の労働者の力で、地球から原発を無くしましょう。11.4労働者国際連帯集会に参加された皆様、闘う労働組合の国際連帯の力で、私たち労働者の世界を作りましょう。
日時 9月23日(土)10時~16時半
会場 いわき中央公民館 多目的室
▲10月21日に予定されているJR常磐線の竜田駅ー富岡駅間の運行再開策動。これに対し、「動労水戸」は少なからず存在する放射線量に対し、乗務員の線量管理と放射線からの防護策を会社・JR東に要求してきました。
しかし、JR東は、「避難解除となっている区間を走るので問題ない」と何の対策も講じないことを明らかにしたのです。
動労水戸は、これはJR労働者のみならず、今後の帰還する市民の健康問題にも直結する問題として、午後1時からいわき中央公園に於いて被曝労働強制反対の決起集会&デモ行進を呼びかけました。当院も集会に駆けつけて連帯の挨拶をさせていただきました。デモは健診時間帯と重なり残念ながら参加できませんでした。
▲「甲状腺エコー検査と健康相談会」は、子ども4名、女性9名、男性3名。遠くは小名浜の公営復興住宅からお越し頂くなど、16名の予定枠を超える申し込みが当日まで相次ぎ、急ぎ次回の日程を検討しなければならないほどになりました。
ゼッケンに注目! 動労水戸・石井委員長の集会での提起
日時 8月19日(土)10時~17時
会場 吾妻学習センター・分館
講義室
吾妻地区は福島市西部に位置する行政区です。耕地整理された美田と梨、桃、ぶどう、りんご畑が「フルーツライン」と称される農免道路の両脇に広がり、福島市で最大規模の西部工業団地を抱えています。北西部に高湯温泉、南西部に土湯温泉があり磐梯朝日国立公園の吾妻スカイラインへの入口となる自然豊かな地域です。
今回は、女性11名、男性4名が足をお運びくださいました。
2016年で原発事故による損害補償が打ち切られた自営業の方から1年を経過した現在の地域問題や将来への生活不安、それに伴うストレスと体調不調のお話を伺う機会を得ました。原発事故は終わっていません。本当にこれからだというのが実感です。
日時:7月22日(土)10時半~16時
会場:かしま交流センター
南相馬市鹿島区は、約3000世帯の仮設住宅が建てられた地域です。強制避難を強いられた小高地区の方々、津波で家ごとすべて失った方々など、今なお1割近い約300世帯の方々にチラシでご案内しました。すでに公営復興住宅で暮らし始められた方や会場の近隣住民の方々も足を運んでくださり、終了時間ギリギリまで17名の甲状腺エコー検査と健康相談を実施することができました。
5月14日
●会場:沖縄県立博物館・美術館
●講師:杉井 吉彦先生
●演題
震災・原発事故から6年
福島の子どもたちの
命と未来を守る為に
<左写真>
5月16日 沖縄タイムス報道記事
第2回 被曝・医療 福島シンポジウム
福島県内外から200名を超える方々にご来場をいただきました。
会場からたくさんの質問が寄せられましたが、時間の関係で、すべてに回答することが叶いませんでした。申し訳ございませんでした。
「3・12シンポジウム報告集」(領価 650円)で「質問」への回答を掲載してまいります。5月発行予定です。ご注文は当院まで。
テーマ:放射線による健康被害の実状と解明
●と き 2017年 3月12日(日) 13時半~
●ところ ホテル・福島グリーンパレス 瑞光の間(2階)
●参加費 医師 2000円
一般 1000円
学生 500円
※託児あります
※駐車場は最寄りの駐車場をご利用ください。
<パネリスト>
①山田 真 氏(子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク代表/小児科医)
今、わたしたちがしなければならないこと
②大瀧 慈 氏 (広島大学原爆放射線医科学研究所)
広島大学名誉教授
フクシマにおける放射性微粒子被曝による健康影響について
③金 益重 氏 (韓国反核医師の会運営委員/東国大学医学部教授)
韓国での原発周辺の健康被害について
④布施 幸彦 (ふくしま共同診療所 院長 内科医)
被曝の強制とのたたかいの最前線から
主催:被曝・医療 福島シンポジウム実行委員会(実行委員長 松江 寛人)
お問合せ:ふくしま共同診療所
TEL:024ー573-9335
FAX:024-573-9380
・2月24日
・主催:福島の親子とともに・平塚
・講師:布施 幸彦 院長
<左写真>
2月26日 神奈川新聞報道記事
南相馬市原町区、鹿島区から21名の参加をいただき、そのうち甲状腺エコー検査を10名の方々にご利用いただきました。最近になって急に喉のあたりが肥大してきたという方がおいでになり、触診でもわかるほどの大きさに肥大していました。痛みもないので放置しておられたようです。早急な病院での治療を勧めました。
午後の部では、「今、福島で何が起きているのか」と題して、様々な健康疾患が福島県が他県と比較して増えていることを統計データを使って説明させていただきました。仮設住宅で生活されている方、最近でも「鼻血がでる」という方からの長期の避難生活の苦労話や健康不安への貴重なお話をお伺いすることができました。内部被曝への配慮と定期健診の重要性を訴えさせていただきました。
集会では原発避難区域への帰還の強制、「自主避難者」への住宅支援の打ち切りに反対し、甲状腺検査を含めた検診と医療のさらなる充実を求める申し入れを採択しました。
集会ではまとめと今後の行動提起をさせていただきました。
市民会館から県庁に向けて
「福島の怒り」のデモ行進!
平日にもかかわらず集会・デモ参加者は、県内各地はもとより、新潟、宮城、茨城をはじめ、山形県からは避難者も駆けつけてくださいました。
<写真>
県庁通りを進む総勢50名のデモ隊列
県への申し入れ行動
デモ終了後
県庁本館5階で県庁への申し入れ。
<新潟代表の発言>
「新潟知事選の結果に、原発への民意が示された。加害者(国)が勝手に帰れ・帰るなと決める資格が果たしてあるのか?福島県は国の指示に従うだけで良いのか?」
「怒りの牛」も登場!
呼びかけ人の一人である浪江町・希望の牧場 吉沢さんは街宣車で登場。
牽引車の牛のオブジェは見事な出来栄え。県庁前での街宣、デモも最後尾で参加。「農業」を奪われた福島県農民の怒りを代表した。
開催経過報告
福島診療所建設委員会
渡辺 馨さん
伊達市は、除染基準が地区によって格差がつけられてしまった結果、補償賠償にも格差がつき、人間的繋がりに意識的分断が持ち込まれた市です。
2つは、ガラスバッジを全市民対象に1年間早くデータ収集を開始し、そのデータを除染基準に適用しました。
3つには「1ミリシーベルト を掲げている限り住民の帰還はありえない。5 ミリシーベルト ぐらいが現実的だ 」とする市長の訴えを受ける形で原子力規制員会が「20 ミリシーベルト まで許容した方がいいというのが世界の一般的な考え方」という流れを作った水先案内役を果たしました。
4つには、「放射能は危険と思う心が汚染されている」として”心の除染”に精を出すべきだというのが伊達市の立場です。
こうした伊達市で声を上げることは本当に大変なことなのですが、いま福島で起きている現実を直視して、共に生き、共に闘って行くことが大事だと考え今回の報告会を企画しました。
Q&A
Q「活性酸素を減らすために「三杯酢もずく酢」がいいと思うのですが?」
A 良いと思いますね。基本的に免疫力を高めることが大事です。
Q「説明しない地元の病院」
A 「放射能の影響はない」という立場で診察している(診察させられている)から説明の必要性はないとなるわけです。「事故とは関係ない」と。当院は、「影響はある」と思っています。これから様々な健康障害が出てくるという立場で診療をこれからも続けてまいります。
Q「県外に避難しているお母さん、戻るかとどまるかで悩んでいる。どっちを選んでも間違いではないと言っているがどう考えれば良いでしょうか?」
A 報告会ではどちらも正しいとお答えしましたが、「放射線防護の原則」に照らせばやはり帰るべきではないと思います。自主避難に対する保証は、あらかじめ国・県・東電が与えてくれたものではありませんでした。子どもへの健康不安をもったお母さんたちが文科省要請行動に立ち上がった結果、実力で実現させたものです。来年3月支援打ち切り=帰還強制=被ばく強制に「異議あり!絶対反対!」で福島の怒りを束ねあげて支援を継続させるような大運動が必要だと考えているところです。
寄せられた感想・意見(抜粋)への回答
◆大変参考になりました。継続的な講演をお願いします(福島市伊達市などで)、県、市町村、福島 医大は国よりの政策をしています。県民に沿った本来の診療を行ってください。
・・当院は「地域で求められるあらゆる医療要求を全力で担います」を掲げて出発しました。被ばくによる健康被害を看過することなく、皆様と一緒に歩んでまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
◆放射能に対する知識を新たに学ばさせて頂きました。先生からの話であらためて放射能の恐ろしさについて聞けて良かったです。山形でも来年3月以降の帰還についてまだ決めていない人に対して戸別訪問をはじめるという案内がきました。これからも県民に寄り添う診療所として発展していってください。
・・自主避難者に対する来年3月の住宅支援打ち切り政策は、放射線防護の原則に照らしてもとても認めることはできません。年間20ミリシーベルト以下なら大丈夫(健康は害しない)という保証はありません。当院の季刊紙「ここから通信」第14号・第3面記事に山形県に自主避難されているお母さんから怒りの声が寄せられています。当院はこうした自主避難者と一緒に声をあげ行動していきます。自主避難継続の権利を認めない棄民政策を断ち切るために力を合わせていきましょう。
◆原発労働者、除染労働者の被曝労働についての言及は重要だと思いました。津田教授の批判はよくわかりました。データの公開をもっとした方がいい。日常的に被曝しているものとして医療被曝はどうなのか聞きたい。
・・一般的に最善の診断方法として医療被曝を回避できないケースがありますが、いずれも医療被曝に配慮していくことは大事です。被ばくは、内部被ばく(食べ物、呼吸)と外部被ばく(医療被ばくもこれに属す)に分けられますが、内部被ばくによる健康被害は意識的に無視抹殺されてきた歴史があります。「福島で暮らす」ことは、内部被ばくによる健康被害のリスクが原発事故によって圧倒的に高まっていることへの配慮が大事です。食事への配慮が大切です。
◆重要なお話だったと思います。ただし、この診療所は放射線専門なんですね。他の病気については関係ないのですね。一般病院で聞くことができない多くの病気についても相談できるとよいです。
・・・当院は内科、循環器科、リウマチ科、放射線科を標ぼうしております。内科の常勤医として私以外に5名の医師が非常勤ですがサポート体制をとっております。放射線被ばくによる健康被害は様々な疾患となって現れます。あらゆる健康不安、体調不良、がん治療相談にも対応しておりますのでぜひご利用ください。
◆セシウムボール、鼻血のお話が印象に残りました。お医者さんたちの3.11後の医療観の変化もやはり3.11後世界が変わったのですね。労働者の被ばく強制問題への対応と啓発。
◆現在南相馬市に住んでいますが無知だったなあと反省しました。子どもの健康は学校を通じての検査しかしてなくて、おまかせではダメなんですね。大変なことがたくさんあると思いますが、ずっと診療を続けてください。
◆非常に高知識(基礎知識)がないとなかなか凡人には理解できないことが多かった。もっともっと低知識の者に理解できるものであるとよかった。トラックが巻き上げるゴミの放射能など具体的な言及はわかったが、少し程度が高かった。
◆放射能に関するさまざまな問題点について根本は『わからなさ』にあり、ゆえに「おそろしく」「難しい」のだなと思いました。PS,ヒロシマの核にも連動しているなと。(感想)