2014年11月より松江前院長からバトンを引き継ぎ、ふくしま共同診療所の院長をつとめることとなりました。
私は、ふくしま共同診療所開院当初より、週末の担当医師として、福島に通い続けながら2014年3月まで群馬県館林市にある館林厚生病院副院長として、主に内科・循環器医療に携わってきました。
政府による東日本大震災と原発事故災害への対応は、いまだに十分なものではなく多くの方が不安を抱え、6年目を迎える現在も住まいを失い不自由な仮設住宅での避難生活を強いられている方もおられます。
原発事故による子どもの甲状腺がんや白血病がとりわけ心配されますし、心臓、呼吸器、消化器など生活習慣の変化による様々な疾患の発生も予想されます。持病の悪化や新たな病気の発生など健康を脅かす要因は数多いと思われます。
当院は、震災や原発事故により予想される健康被害に真正面から取り組むべく、国内、国外から寄せられた募金によって設立されました。子どもからお年寄りまでのあらゆる方々の全身の健康をチェックし、「健康と命を守る」ために一身を賭して取り組んでまいります。
ふくしま共同診療所院長 布施 幸彦
院長プロフィール
1980年
杏林大学医学部卒業
1981年
群馬大学附属病院第2内科研修医
1982年
国立高崎病院内科医
1986年
館林厚生病院内科医長
2007年
同病院副院長
2011年
ふくしま共同診療所開院当初よりボランティアとして診療に従事
2014年3月
館林厚生病院を退職、当院の常勤医となる
2014年11月
ふくしま共同診療所院長